The side of Paradise ”最後に奪う者”


「私もだいぶ良くなったよな?」

「そうだな」

「そうだよな?」


二人とも、まだ話の核心には触れられなかった。

いつもどおり西門近くに車を停め、門の中に入るまで見送る。

だいぶ良くなった。

預けられたばかりの状態を思えば。

だけど。

それに今朝は違う違和感を覚えた。

あれはなんだろう。

車の送り迎えの時間だけじゃ限度がある。

一日ぐらい過ごさないと、新たに何か問題が出ているのか、気付けないかもしれない。

過ごす必要性があると思うと、気分が明るくなってくるのだからな。

自分で苦笑して車を出した。