The side of Paradise ”最後に奪う者”


腕の中に引き寄せる。

夢の中ながら暖かさを感じたらしく、顔の表情が柔らかくなった。

まつげが長いのに感心する。

くちびるが嬉しそうにほころんでいた。

これは。

滅茶苦茶可愛い。

更にぬくもりを求めようと、綺樹が身動きして瞬の肩に額をつけた。

足が絡まってくる。

誰とでもそうなのか。

誰かと勘違いしているのか。

瞬は綺樹に回している腕に力をこめた。


「本気になってもいい?」


瞬は聞いていない耳に囁いてから微笑し、目を閉じた。