一瞬後、体勢が逆になっていた。
綺樹が上から見つめて、両端の口の端を持ち上げて、微笑を作った。
ぴったりと体を重ねて、瞬の耳元で囁いた。
「今回は特別」
見つめる目が吸い込まれそうだった。
意味はすぐにわかった。
綺樹の舌が下腹部をじらすようになめ始める。
その夜だけで自分の予想が正しかったことはわかったし、涼が執着している理由もわかった。
多分、これで本当に寝る関係になっていたら。
瞬はぞっとした。
シャワーを済ませて戻ると、綺樹は眠り込んでいた。
女とは朝まで一緒にいない主義だった。
いつもどおり帰ろうと思って服を手に取る。
「参った」
瞬は呟くと服を置いて、綺樹の隣にもぐりこんだ。

