The side of Paradise ”最後に奪う者”


瞬は胸元にくちびるを押し付けた。

背中からゆっくりと手を下へとたどる。

時間が経つにつれて、段々と肌が変わっていくのが恐ろしかった。

手が離せなくなる。

手だけじゃない。

触れているところ全部。

瞬が身を離して綺樹を見下ろした。

突然の中断に綺樹は目を開けて問うような表情を見せた。

少女のような澄んであどけなかった。

綺樹の指が伸びて瞬のこめかみをなぜて髪へと滑らせる。

にっこりと笑った。

母親のように。