「行くよ」

「安心しろ。
 黙っていてやる」

「結構だ」


その反応に瞬が楽しそうに笑っている。


「しかし連れないよなあ。
 携帯番号を教えてくれればいいのにな」

「気が無いんだろ」


瞬が低く笑っている。


「違うな」


あっさりと却下した。


「わかっているなら言うな。
 で、場所は?」


涼は場所をメモると後でといって電話を切った。

もう寝れないけどな。

胸の中で瞬へ言い放ち、涼は仕事に戻った。