The side of Paradise ”最後に奪う者”


   *

中途採用の最終面接だった。

手元の履歴書を食い入るように見つめる。

暁子。

そして入ってきたのは、間違いなく本人だった。

目は合ったが、単に合っただけ。

ごく普通に面接が終わり、社長室に戻った涼は履歴書に書いてあった携帯に電話をかけた。


「久しぶり」

「ふふ。
 久しぶり」


落ち着いているけれど朗らかな声。

懐かしさに涼は微笑した。


「夕食でもどう?」

「いいわね」


時間と場所を伝えて携帯を切った。