雑誌のインタビューの件も就職説明会のことも、その准教授である高木から聞いた。
正しくは、研究室に迎えにきた涼に対して、高木がからかっていたのを聞いていた。
そうか、それで迎えに来たとき、廊下に女子学生が目につくようになったのか。
就職かわからないが、売り込みも受けているようだ。
合コンでも行ったらどうだ?
帰り道に嫌味で言って見たら、嫌そうな顔をした。
「なんで今更、合コン?
めんどくさい」
なるほど。
「そうだな。
そんな回りくどい方法はとらなくても、簡単に釣れるもんな。
釣る必要もないか。
周りに群がってくるのを、はべらせておけばいい」
「おまえ。
品が無いぞ」
「おまえに、言われたくない」
言い返すと、なぜだか嬉しそうに笑っている。
相変わらず訳分からない男だ。

