「最悪、やり遂げられなかったら。
責任取って、あの男と結婚してくださいね」
あっけらかんと成介は付け加えたが、相変わらず綺樹からは何の反応も得られなかった。
予想通りなのに、成介は薄く笑う。
大半は無言だったが、時折たわいもないことを話題にして、成介は一晩付き合うと、藤原と交代して家を後にした。
涼には酔っ払っていただけと、報告をしておいた。
それでも涼の心配は収まらないらしく、出張から最短で戻ってくると、一瞬、執務室に顔を出して、屋敷へ
帰って行った。
何が保護者なものか、呆れる。
行動は恋人のそれだろうに。
だが、成介は何も言わなかった。
考えている思惑が狂っては困る。

