「そうですね。 正直に言うと」 ため息をついた。 「跡継ぎ問題から言うと迷惑です。 ですが、仕事の能率から言うと、もの凄くいいんです。 あなたが来ると決まってから。 つまり一番根っこの所で、ずっと機嫌がいいんですよ。 その点は助かります」 結局フォローを入れてしまう。 またしばらく無言だった。 「涼も。 言った」 ふうっと視線が持ち上がってドアを見た。 「NY。 かえる」 瞳が震えている。