部下からの泣きの電話だった。 「室長。 社長がめちゃくちゃ怖いです」 「ああ、そうだろうね。 暴言吐いてるの? 暴力は無いだろう?」 「雰囲気です。 雰囲気だけです。 近寄れません」 「猛獣には近づかないように。 ドアのところから、今日の予定表を投げ入れときなさい。 それと1時間ほどしたら戻るから」 「えぇー、1時間もですか」 「君も秘書の端くれなんだから、その位対応するように」 成介は問答無用で携帯を切った。