* さやかから電話が入った。 「15分後に衛星テレビ会議ができるかしら?」 重大な事項が起きたらしかった。 涼はスケジュールが頭に掠めたが、うなずいた。 「わかりました。 手配します」 成介の同席も求められていたため、声をかける。 「私とあなただけでシャットアウトということは、内容は一つですね」 「もの凄く嫌な感じだ」 成介も同じらしかった。 テレビ画面に映ったさやかは初めて見るほど、憔悴していた。