「成介。 成介!」 悲鳴のような怒号に成介は何が起きたのか悟った。 涼がパソコンの画面から目を離さない。 「これは誰だ。 いや、違う。 おまえは知っているのか。 そうじゃない。 一体、どうなっているんだ。 なんの罠だ」 成介は涼の後ろから画面を見た。 「事の後、ですか。 あなたにそういう写真を撮る趣味があったとは知りませんでしたよ」 涼の目を見てそれ以上軽口を言うのを控えた。