* 出社時間までぎりぎりだった。 車をかなり飛ばした。 「ごめん。 申し訳ないのだけど、直で会社に入ってもいいかな。 北野の車が来るまで会議室かどこかで待っていてもらうのでもいい?」 「構わないよ。 おまえが構わないのなら」 どうしても少しは社員の目に触れてしまうだろうから。 「僕は全く構わないんだけどね。 成介がうるさいだけで 全く姑みたいなんだよな」 途中でした会話はそれだけだった。