恐ろしいことに、あの後ベッドに行ったきりだった。 何度交わったのかわからない。 記憶が無いのに、彼女を変質者のように追い求めていた理由がよくわかった。 体が覚えているのだ。 奥深いところで。 離れたくない理由を。 今までだって十分手馴れていて、上手かった。 だけど本当に運動だったのだ。 その先の深遠への序の口だった。 全てのガードを払って心を開いて向かわれ、受け止める状況になって変わった。 キスも変わったし、肌も変わった。 あっという間に理性は消えた。