小料理屋で連れていた女が同一人物だとは。 悪いのに魅入られたなとしか言いようが無い。 あれは。 瞬は彼女と目を合わせたときを思い出して、思わず苦笑いをした。 この年で会えば対処できるだろう。 でも高校じゃな。 かわいそうな男だ。 運が悪いとしか言いようが無い。 あまりにも可哀想なので、葉山の別荘は貸してやろう。 瞬は自宅に電話をし、葉山のカギを届けるように指示をだした。