「じゃあ、なんだ? payが過ぎる話なんだ。 それぐらいはいいだろう」 「よくないな。 バイク便で会社のほうへ送ってくれ」 「かさねーぞ」 くそう。 自分の執務室でデスクチェアに座っていた涼はキャビネを睨んだ。 「他人がわずらわしいだけだ。 ホテルだと従業員がいる。 一々、食事にレストランなどに出なくちゃいけない。 軽井沢は遠すぎて時間がもったいない。 それだけだ」 瞬が息を吐くように笑っている。