The side of Paradise ”最後に奪う者”


恐ろしいほどの動揺だった。

何に動揺しているのかもわからなかった。

告白か、これから過ごす1週間か、知人関係か。

鏡に映っている自分の顔に気が付いて見つめる。

愕然とした顔。

計画が思いも早く完結したことに喜ぶべきなのに。

ぎりぎりの葛藤を抱えながら涼と寝なくて済むのに。

綺樹は自分の中の動揺を抑えるため、長くバスルームから出れなかった。