The side of Paradise ”最後に奪う者”


「隠しているわけじゃない。
 言って無かっただけだ」


涼はさらりと返した。


「2回目に離婚してちょっとした後に、流産した。
 彼女自身、妊娠していたことを、その時まで気づいていなかったそうだ。
 気づいていたら離婚していなかっただろうと。
 かなりショックが大きかったと、さやかさんから聞いた」

「どうして、そういう情報を開示しとかないんですか」


小さい声ながら激しい調子でなじった。


「なぜ?」


静かに涼は横目で見ながら問いかけた。


「結構なプライベートの内容だ。
 おまえに言っておく理由はある?」

「こうして地雷を踏むでしょう。
 あなたの秘書でいる限り」