The side of Paradise ”最後に奪う者”


なんだ。

涼と目が合った。

それ以上言うなと命令している。


「そうだな、前向きに検討しておいて貰おう。
さ、飯でも行くか。
 花蓮、ご飯に行くぞー」


涼が花蓮をソファーから抱え降ろして、靴を履かせている。

何を食べるか二人で言い合いをしている。

それを見ていた綺樹が、うつむくように視線を下に外すのを、成介は気が付いた。

廊下を走り出している花蓮に、止まって綺樹と手をつなぐように成介は言った。

立ち止まって、綺樹が歩み寄ってくるのを待つ。

綺樹が手を少し差し伸べると、おずおずと握って、歩き出した。


「何か、隠していません?」


少し離れて後ろから歩いていた成介は、隣の涼に顔を向けずに聞いた。