The side of Paradise ”最後に奪う者”


「あなたたちねー。
 人が黙っていれば、言いたい放題で」


テレビに戻った花蓮がちらちらと観察している。

綺樹がにっこりと笑いかけた。


「あなた、子供が好きなんですね。
意外です」


成介が気が付いて言うと、綺樹は片眉をあげた。


「裏が無くていい。
 正直だろ。
 まあ、残酷さもあるけど」

「自分の子供は無条件に可愛いですよ。
 この際、社長の子供でも産んでみませんか」


投げやり気味に言って、ふっと空気が微妙に変わったのに気が付いた。

綺樹が少し押し黙るような表情を見せ、それを涼がそれとなく気遣うような眼差しになっている。