The side of Paradise ”最後に奪う者”


いつもは無い、隣の温かみに何度目かの目を覚ますと、朝だった。

一拍遅れて隣で寝ていた綺樹も目を開けて、見つめあう形になった。

記憶が戻ったらしい。

綺樹が目を外し、昨晩のことを謝った。

世話をしてくれたことも、うなされていたことも記憶にあるらしかった。

なぜだかわからないが、綺樹がぎこちない雰囲気で身支度を整えているのを待って、リビングに降りた。

花蓮が綺樹を見て固まっている。


「おはよう」


綺樹が気恥ずかしそうな笑い顔で挨拶した。

それが涼も成介も意外だった。