The side of Paradise ”最後に奪う者”


ベッドが違うといつもよりは眠りが浅くなる。

徹夜続きでも、それは変わらなかった。

涼は何かしゃべる声が聞こえるのに目を開けた。

綺樹だ。

うなされている。

不明瞭な英語をしゃべっている。

苦しそうな表情に、起したほうが良さそうだと思い、肩を揺すった。

ふっと表情が緩んで、眠りに落ちたらしい。

その夜は何回もその調子だった。

よっぽど悪い酒になったのか、それとも毎晩のことなのだろうか。

青い顔で脂汗をかきながら、眉根をよせて苦しそうな表情だ。

それを見る度に、過去にした自分のひどい行動でうなされているようで、涼は暗澹たる気持ちになる。