The side of Paradise ”最後に奪う者”


というか。

このままくちびるをあわせて、押し倒したくなる。


「あなたも、試すよなあ」


思わず愚痴るが、聞こえてはいないようだ。

もういらないというように、片手をちょっと振って目を閉じる。

寝付いたようだ。


「まったく、信用し過ぎ」


言っておきながら、違う気もする。

自分の身の安全とかに投げやりなのだ。

だから不安でしょうがない。

濡れタオルで顔と手足を拭いてから、上掛けをかけてやった。


「隣で寝ているから、また欲しくなったら言えよ」


返答は無い。

ぴったりしたチャイナドレスは寝るには苦しそうだが、それを脱がせてやる余裕は無かった。

緩めるだけでは絶対終わらない。

そっちの方に自信があったから、涼は放って自分もベットの反対側に横になった。