「お前たちの寝室は1階だって言ってたから」
ドアを開けると、綺麗に整えられている寝室だった。
窓の外に川にせり出したバルコニーがあり、ジャグジーも見えた。
「ここだろう」
花蓮を抱き上げている成介に代わって、スーツケースを入れてやる。
「花蓮がいるんですから、慎んでくださいよ」
涼は笑ってドアを閉めた。
ソファーで寝ろと言われたが、階段を上がってもう一つのドアを開けた。
「ああ、凄いな」
涼は思わず腰に手をあてた。
スーツケースは開けっ放しだった。
クローゼットのドアも開いている。
靴は転がっているし、服も落ちている。
ベッドの上には書類が散乱し、ナイトテーブルには灰皿とグラスが置きっぱなしだった。

