The side of Paradise ”最後に奪う者”


   * 

上海のコテージに着いて、綺樹の荷物があるのに、着いているらしいのはわかった。


「全く、らしいですね」

「全くらしいだろ」


成介が思わずもらした言葉に、涼も同調する。

リビングのローテーブルには書類が広がったままで、脱いだままの上着がソファーにかけっぱなしだった
し、空のペットボトルは床に転がっていた。

テレビ台にはアクセサリーが外した後、置きっぱなしの感じがあった。


「どうして、こんなにお部屋が汚いの?」


花蓮を抱き上げて涼は笑った。


「少々お片づけが下手なお姉さんでね」


そのまま成介に渡す。