「うーん、何日かは徹夜するか」 こんなに仕事熱心じゃないはずが。 誰かの病気が移ったに違いない。 涼は立ち上がると秘書室に顔を出す。 「成介。 花蓮と上海に行こう。 万博が見れるぞ」 成介がぎらりと目を光らせた。 「なぜ、花蓮が出てくるんですか?」 もの凄く剣呑な声だった。 「見せてやりたくないのか?」 「見せるなら自分だけで連れて行きます」 「そうか。 せっかくの機会だから、花蓮と一緒にと思ったのにな」 メール画面を開いて携帯を成介に渡す。