The side of Paradise ”最後に奪う者”


「そうなんだよー。
 こう見えてもバツイチなんだよねー」


押えない声量ゆえに周囲の視線が向けられた。

涼は苦笑をする。

バツ2だと、訂正はしない。


「おお、なんだここだけ雰囲気が違うなあ~」


ひょうひょうと悪友の一人がやってきた。


「なんだ涼もいるのか。
 おまえ達って無駄に目立ってるなあ」

「匠くん、君も仲間だよ~」


瞬のふざけた口調に涼が鼻白んでいると携帯が震えた。

珍しい。


「はい」


答えながら、立ち上がった。