「違うことで忙しんだろ。
携帯がいっつも留守電だ」
楽しげに言う瞬を涼は横目で見た。
そしてわざと、にやりと笑い返した。
「まあね」
「しかし、元妻があんなに美人だとは知らなかったな~。
パーティーでは夏帆ばかり同伴してたもんな」
瞬がのほほんと言う。
夏帆。
一度目の結婚の時にお気に入りだった愛人。
なぜ自分は愛人を作り、綺樹を蔑にしたのか。
「え。涼って結婚してたの」
瞬の後ろに座っていた理沙が興味津々の声を上げた。
理沙は新しい瞬の遊び相手だった。
瞬の好みはいつだってわかりやすい。
派手な顔立ちで、モデルみたいな体型。
でも会話は軽い。

