The side of Paradise ”最後に奪う者”


日本の夏は本当に苦手なんだな。

いつも夏になるとこういう風に体調不良なのだろうか。

小さい頃など、日本で育ったことは無いのか。

聞けば、別に、の一言で終わってしまうだろう。

そういう時はいつも、改めて見知らぬ人を見るような、眼差しになる。

別人だったと思い出しているのが見抜けた。


「何時?」


目を閉じたまま綺樹が擦れた声を出した。

起きてしまったか。

涼はちょっと残念な気持ちになりながら時間を告げた。