「厳しいな」
「当たり前だ」
「男遊びにうるさい事言わないよ」
させる積りは毛頭ないが、餌は播く。
「私にも二回の結婚の記憶が無かったら、その話に乗ったけどね。
まだこの世の中、結婚しているほうが何かと楽だから」
「だろう?」
「でも、おまえとは無理」
「すごい拒絶だな」
予想どおり食らいついてこなかったのに笑った。
もっとも目的は、綺樹に明確に見合いをしないということを伝えることだった。
成介とつながっているのなら、今の話が成介に行く。
そうしたら成介はどう出るか。
案外こちらの陣営に引き込めるかもしれない。

