「いいですかね。 恋愛関係はお互い恋愛感情がないとなれないけど、夫婦関係はどんな感情が基でもなれるんです サイン一つで」 「ああ、そうだな。 政略結婚を経験しているんだ。 よおく知っているよ」 綺樹は冷静に返した。 「だから友人同士でもね」 綺樹はちらりと涼を一瞥しただけだった。 「西園寺への義務のために、訳の分からない相手と結婚するんだったら、友人とした方が楽。 そう思わない?」 「私以外の友人にしてくれ」 綺樹はにべも無く言った。