The side of Paradise ”最後に奪う者”


待っている間、手近にあったソファーに座った。

彼女らしすぎる。

彼女らしい気持ちの隠し方だし、現し方だ。

しかも手に入れるのが大変だったという品物を、簡単に古くなったから捨てれば、という。

多分いつだって、こっちはその想いに気づかないのだ。

大分たってからじゃないと。

僕はどれだけのことを、してあげられていたんだろうか。

記憶が無くても確信的にわかる。

何もしていない。

そう、いつだって。

涼の目の前に情景がよみがえった。