綺樹は笑い出す。 「そうだな。 うん、それもありだ。 思いつかなかったよ。 16で働きだしたから、働いていて当たり前で、そういう発想がなかった。 検討してもいいな」 「稼ぐ必要がでたら、どこかの研究所か准教授辺りの職を探してあげますよ」 どことなく暗く面白くなさそうに涼はフォローした。 「頼りにしている」 綺樹は明るく言うと、じゃあと続けて車から降りていった。