The side of Paradise ”最後に奪う者”


「そうじゃない」


涼は怒ったような口調と眼差しになった。


「そんな人生を送るつもりなら」


僕にくれ。

最後の言葉をぎりぎりで飲み込んだ。

言ったら最後だ。

彼女は引く。

直ちにアメリカに帰り、今の関係は終了だ。


「ダバリードを辞めて、好きな勉強を思う存分やったほうがマシじゃない。
 もう食うに困らないほどは稼いだでしょ」


むっつりと言い換えた。