The side of Paradise ”最後に奪う者”


「色々、あるんだ。
 でも最大なのはこの間のかな。
 おまえと再婚するとき、ウルゴイティが条件を出した。
 今回駄目になったら、そのときは家が選ぶ相手と結婚し、跡継ぎを産むことって。
 だから一体誰と思っていたら、よりによって国王が愛人にしたがった。
 一族の年寄りどもは嬉しがったよ。
 私は妾腹の孫だから。
 やっと役に立つって。
 いくら男遊びが得意だからといって、あの男に足を開けっていうのは正直しんどい。
 でも私はこの話を知らなかったんだ。
 突然、さやかが結婚を決めて、子供を作って、何事かと思って探ったのさ。
 たぶん、さやかの奴は気づいていたんだろ。
 あの時にそこまでさせたら、私が壊れて使い物にならなくなるって。
 まあもう、骨を埋めるしかないよな」


からからと笑った。


「ああ、墓標が見えてきたな」


高速道路の先にダバリードのマークをつけた輝くビルが見えてきた。