The side of Paradise ”最後に奪う者”


出会ってからずっと、一途に思ってくれていたようなのはわかる。

でも同時に男遊びがひどいのも。

なぜ両立するのかわからない。

男と女でその辺りは違うだろうと突っ込んでみたいが、現実、そうじゃないのだから無駄だ。

単に攻めて自分の嫉妬の解消をするだけだ。

クーラーが効いているのに互いに汗ばんでいた。

なんだか意地の張り合いで格闘を繰り返した感じだった。


「ダバリードの支社ってどこだっけ?」


シャワーの後、涼は時計に目を走らせて急いで服を着込む。


「え?」


綺樹の表情が止まった。


「知らない」


涼も表情が止まる。


「確かに聞いた僕が間違いだった」