The side of Paradise ”最後に奪う者”


「あのね。
 あなたが嘘ついているって、ばればれなんだけど」


涼は綺樹の髪を掻き揚げて耳もとにキスした。


「本当に、全く。
 厳しいんだから」


ぶつぶつ言いながら、涼はくちびるで顎の線をたどり、片手でシャツのボタンを外す。


「涼、シャワー」


涼はその動いたくちびるを見つめて、指でなぞった。

掴んでいる綺樹の腕の筋肉に一瞬力が入って、ふっと瞳がうるんだ。

それを隠すようにまぶたを半分ほど伏せる。