The side of Paradise ”最後に奪う者”


「良く、慣れていることで」


部屋に入って最大級に皮肉をこめた。

涼は肩をすくめた。


「大学に入ったばかりの頃、面白半分で使っていたから」

「知ってる」


涼は探るように綺樹を見た。

その時の記憶に殆ど穴は無い。

ということは、この人と接点は殆ど無かったということだ。

どういう状態になっていたんだろう。


「なに?」


忌々しそうに邪険に聞いてきた。


「なぜ知ってるの?」


綺樹の表情が硬くなった。