The side of Paradise ”最後に奪う者”


「2時まで空いているそうだし」


涼は車を発進させた。


「あなたは年かもしれないけれど、こちらは若いんでね。
 週一はマストだ」

「何言っているんだよ」

「アメリカに戻ったら。
 ほとんど会えなくなるでしょ。
 今だけだ」


綺樹は感づいているのかと、どきりとして涼の横顔を見つめる。


「時間が時間だから、あなたみたいな人が行ったこと無い所にしよう。
 日本文化の勉強になるよ」


楽しげに笑いながら涼はラブホテルに連れ込んだ。