涼はその優等生な答え方に思わず笑ってしまった。
綺樹は何の反応もしない。
「失礼。
別にこの件だけ高くされているとは思っていません。
各国にそれぞれの表現があると思いますが、日本には融通をつけるという言葉があります。
どうぞご検討を」
「わかりました。
一応、今一度社長に連絡をして検討いたしましょう。
ただご期待に沿えることは難しいと思っておいてください。
他に何か?」
全く無表情で、感情の無い瞳。
見事すぎる。
こういう面にも遭遇できたのは幸か不幸か。
そういうことを考えていると、沈黙に西園寺側の担当者が、こちらを伺っているのに気が付いた。

