The side of Paradise ”最後に奪う者”


「寄りかかりながら歩いたらいい。
 少しは楽だろ。
 今は友人関係論は少し棚上げしとけばいい」


本当に。

誰かに支えてもらいながら歩くというのは楽なんだな。

綺樹はふっと回りに視線をやった。

たぶん、多くの女性はそれを早くに知っていて、上手に頼って甘えることが出来ているんだ。

その方が人生は生きやすい。

私も駆け引きの技術よりも、こっちを学んでいればよかった。

そうしたら涼と上手く関係を保てていた。

涼をあんな風に追い詰めずに済んだ。


「ごめんな」


呟きに涼は綺樹の頭を見下ろした。