The side of Paradise ”最後に奪う者”


綺樹は涼の心配そうな視線に落ち込んだ。

こんなところを見せるなんて最悪で最低だ。

関心を惹こうとしているみたいだ。

演技じゃない。

でもこんな時に弱るのは、やっぱりどこかで関心を惹こうとしているのか。

綺樹が落ち込んだ暗い顔になった理由に、涼はなんとなく察しがついた。


「よし、焼肉でも食いに行くか」


さっぱりと明るい声を出す。


「夏バテ回復と体力を少しつけたほうが良さそうだ。
 まだ北野の家に帰したくないけど、見物を続けるのは無理そうだしね」


涼は綺樹の腰に腕を回した。