参門の端にある石ヘリに座ると、綺樹の頭を自分の膝に載せた。
「少し動けるようになったら言って、救護室に行くから」
うなずく余裕も無いようだ。
綺樹の指が震えているのではなくて、小刻みに微動しているのに不安になる。
背中に手を置くと、呼吸が不規則に大きくなったり小さくなったりしているのが伝わってきた。
なんだろう。
ただの貧血ではなさそうだ。
呼吸が大きくなった後、ふっと切れたように背中が沈んだ。
そのまま動かない。
涼は落ち着いたのか確認しようと綺樹の顔を上から覗き込んだ。
同時にまた微かに背中が上下に動き出した。
一瞬、呼吸が止まったのか。
涼はどきりとした。

