The side of Paradise ”最後に奪う者”


「すごいな」

「ん?」

「このちょうちんの数が凄い」

「ああ、これが結構有名だ。
 ここは戦没者を奉った神社だしね。
 はい、これを読んで」


スマートフォンで神社について説明してあるHPを呼び出す。。


「なるほど。
 お前の説明より、とても分かりやすい」

「そうだろ」


涼は流した。


「おお。
 テレビでしか見たことが無いぞ」


参道の両側を屋台がひしめくように並んでいる様子に、綺樹が目を輝かせた。

ちょこちょこと慣れない下駄で駆け寄って屋台を覗き込んでいる。

まあこの夏はリベンジだから。

人混みで見失わないよう、涼は後を追う。

いい思い出が残ればそれでいい。