The side of Paradise ”最後に奪う者”


   *

「宮家の見合い話、断われよ」


翌日、朝のミーティングの後、そっけなく涼は言った。


「簡単にいけば苦労しません」


成介もそっけなく答えた。

涼が成介を見上げた。

しばらく目を合わせていた。

互いに探るが、互いに感情を見せなかった。


「手っ取り早いのは違う人との婚約ですね」


涼は書類をテーブルの上に叩いて揃えた。