「お先、ね」
友人関係は続けたい。
それは本心だと思う。
でも自分と関係を持つ、ということは望んでいない感じがあった。
隠そうとしているが、前回も今回もあまり気分が乗っていない。
なぜ寝る?
疑問はいつも底にあった。
だからといってただの友人関係で自分が耐えられるとも思っていなかった。
昨晩の食事の時、冷酒が運ばれてきたときの嬉しそうな顔。
それを見て、自分がぞっこんだとしみじみ思ったのだから。
チェックアウトをすませて、あらかじめ車を止めておいた駐車場におりた。
こんな時間にアイドリングして止まっている車があるのか。
何気なく顔を向け、凍りついた。
とっさに柱の陰に身を隠す。

