「で、どこにいるんですか? 迎えに行きます」 「いいよ」 「いいんです。 こっちにまで遠慮してどうするんですか。 甘えなさい」 父親みたいだな。 綺樹はすんなりとホテルの名前を言えた。 「地下駐車場についたら電話をします」 「ありがとう」 綺樹は素直な声で言うと、電話を切った。 そうだ。 今回は一人じゃない。 それが気分を持ち上げてくれる。 ロビーのソファーで待っていると、成介から連絡が入って地下駐車場に降りた。