小料理屋からホテルまで涼の早足について来た時にかいた汗が納まった後、なんとなく胸の重ぐるしさが体を占めていた。
瞬の話していた見合いの話のせいだろうか。
ここまで育ったら、私の役目は終わりなのかもしれないな。
計画も終了だ。
寂しさに胸が一つ痛んだが、居方仕方あるまい。
綺樹は自分の必要程度を量ろうと思った。
「遊ぶ女に困っていないんだ。
友人と寝る必要は無くないか?」
突然の問いかけに涼が顔を向ける。
一瞬掠めた表情の意味がとれなかった。
しくじった。
涼はいつも通りの顔つきで綺樹を眺めている。

