アームチェアに座りコーヒーカップを両手に持ち、暗澹たる眼差しでベッドを眺める。
こんな気分になってしまい、今夜は相当しんどくなりそうだ。
本当だったら涼の腕の中で足を絡めて眠りたい気分だ。
あの時みたいに優しい口付けと愛撫とで眠りたい。
なぜこんなにも急に疲労感に襲われるのだろう。
先にシャワーを浴びていた涼が出てきた。
バスローブ姿で冷蔵庫を開けてミネラルウォーターのペットボトルを取り出し、そのまま口をつけた。
まだ髪が濡れていてバサバサした感じが色っぽい。
そういう年齢に涼もなったのか。
ここまで育てたのは私だと思うけどな。
他の女に持っていかれるんだな。
綺樹はぼんやりと見ていた。

