「そうだ」
「ただラーメン店とは規模が違う。
無茶なことはできないし、考えて負う責任は途方も無い」
「規模が違う。
だからやれることの大きさも違う」
涼の目がきらめいていた。
綺樹はぼんやりとその眼差しを眺めていた。
涼は何にも縛られることを嫌い、ひたすら自由に生きる種類の人間だと思っていた。
だから離婚をし旅立たせたのに。
こういう一面があったとは。
やはり血筋は争えないか?
だったら、私のしたことは無駄だったのか?
1回目の結婚の時に自分の気持ちを殺し、涼の幸せを思い、優先したことは、全て無駄だったのか。
自分の知っている経営の知識と面白さを伝えればよかったのか。
そうしたら。

